土器の造形や社会、文化の違いを対比する企画展「縄文の動 弥生の静」が、11月30日まで御代田町の浅間縄文ミュージアムで開かれている。県内の出土品を中心に、代表的な縄文、弥生の壺(つぼ)、土偶、石器など道具類、装飾品など約50点が展示されている。 狩猟社会で動的な縄文時代。生産基盤が保障された農耕社会の弥生は、静的なイメージととらえる。装飾性を重視したダイナミックな造形の縄文土器。弥生土器は、着色や細線のデザインなど食器の原点となる機能性を追求する。時代を隔てた特徴が、明確に比較できる展示となった。 また、有孔鍔(ゆうこうつば)土器に動物の皮を張った太鼓と、銅鐸(どうたく)の金属音で、縄文と弥生の音の象徴を比べている。学芸員の堤隆さんは「新潟県の野首遺跡の火〓(かえん)土器など貴重な土器が集まった。常設展の重要文化財の縄文土器と比べてみると一層興味がわくのでは」と言う。大人500円、子供300円。月曜休館(祝日の場合は翌日)(毎日新聞2008.10.29より転記)